2013-11

「ツール・ドシルクロード20年計画」のお話

長澤の講演のお知らせ

「シルクロード 悠久の歴史と人との出逢い」と題して、雲南懇話会で話をします。

日時:12月7日(土)13時から7時
会場:JICA研究所 国際会議場
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html


詳しくは、雲南懇話会のホームページを見てください。
http://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/
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梅里雪山ツアーと捜索の報告会 12月23日


シャングリラの市場にて

先日、梅里雪山の麓に案内していただいた山岳写真家の小林尚礼氏から、ツアーと今年の捜索活動の報告会のお知らせがあった。

日程や会場は下記の通りです。関心のある方は誰でも参加できます。申し込み不要。


『梅里雪山 ツアーと捜索の報告会』
日時: 12月23日(月・祝) 14時から (2~3時間の予定)
場所: JICA地球ひろば 600号室 (市ヶ谷駅より歩10分)
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
会費: 500円
内容: 
 ・ツアー参加者の方々からの報告(写真・ビデオ・感想)
 ・2013年の捜索活動
 ・来年のツアーのご紹介 (梅里雪山/4月、カイラス巡礼/6月)
 ・カワカブ会について

「懇親会」 同日の17時頃から、市ヶ谷駅近くの居酒屋で (会費は実費精算)

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巡礼者

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巡礼者

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山道を駆ける地元の若者

キルギス共和国独立22周年記念パーティー

キルギス1
在日キルギス共和国大使夫妻とキルギス人のミュージシャン

昨日(11月18日)は、キルギス共和国の独立22周年記念のパーティーに出席した。大使のリスベク氏とは、彼が日本の大学の大学院に留学中に、ロシア語圏から日本へ留学している学生のネットワークをつくるグループの取り組みで知り合った。

あれから15年、当時知り合った留学生は、母国に帰って官僚になったり実業家になったり。リスベク氏は外交官となって日本に戻ってきた。キルギスの元日本兵に関する調査で、今はお世話になっている。
キルギス3
日本人、キルギス人、アフガニスタン人の知人と

会場でアフガニスタン人の女性と久しぶりに再会した。

5年ほど前に考古学者の加藤九祚先生と一緒にウズベキスタンのテルメズからアフガニスタンのマザリシャフ、バーミヤンとサイクリングしようと計画したことを話した。その後、アフガニスタンの状況が悪くなり、計画は諦めたことも話した。

アフガニスタン人の彼女は「安全にサイクリングできるところがあるわよ」とアドバイスをくれた。彼女の紹介する地元の人が一緒ならば、安心だ。近々、相談することにした。サイクリングでなくてもいいので、アフガンの地を旅してみたいものだ。

彼女の一人娘は、日本の外務省におり、トルクメニスタン大使館に勤務していると噂に聞いているが、確かめるのを失念した。トルクメニスタンも謎の国。北部は足を運んでいないので、こちらも相談してみよう。

キルギス2
「どこの国の人か」。風貌に国境はない。

蘭州から敦煌をめざすサイクリング参加者募集

莫高窟
敦煌の莫高窟 晩秋や冬は落葉のために全体を見ることができる

11月17日(日)はシルクロード雑学大学の定例会
取り組みは以下の通りです。

会員でない方も参加できます。申し込みは不要です。直接会場へどうぞ。

13時30分から14時30分 来年の遠征の準備会議
15時から16時45分   「ツール・ドシルクロード10年計画」2014年の説明会、参加申し込み開始
            蘭州→敦煌1200キロメートル(実際には700㎞ほどを走行)
            日程は2014年9月11日(木)~28日(日)
            バスとトラックの伴走があります。

会場 JICA地球ひろば 600号室 http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
参加費 一般1000円、学生500円

備考 見どころは漢代の万里の長城遺跡、鎖陽城遺跡など。マルコポーロの『東方見聞録』(平凡社ライブラリー)、玄奘三蔵の「大慈恩寺三蔵法師伝」前半を現代語訳した『玄奘三 蔵』(講談社学術文庫)などを読んで参加すれば、楽しみが深まります。

主催 シルクロード雑学大学 http://www.geocities.jp/silkroad_tanken/

キルギス抑留の初の記録の出版と映画のお知らせ

タムガ
キルギス共和国のタムガ村に抑留された体験を記録した宮野泰さんの著書「タムガ村の600日」(新潟日報事業社)

一般に「シベリア抑留」と言われているが、元日本兵が捕虜として、あるいは民間人が抑留者として旧ソビエト国内に留め置かれた地域は広い。中央アジア各国やカフカスのグルジア、旧ソビエト国内ではないがモンゴルにもその姿はあった。

中央アジアのキルギス共和国に、ラーゲルはなかったと厚生労働省は主張していた。ところが、三井勝雄氏の著書「天山の小さな国 キルギス」(東洋書店)で『日本人の捕虜と働いたことがある』などのキルギス人の証言が紹介にされた。それでも、厚生労働省は、キルギスにおける日本人捕虜の存在を問われても、首を横に振っていた。

しかし、2007年に、私にかかってきた1本の電話で、厚生労働省の主張はひっくり返った。キルギスのタムガ村に捕虜として2年間を過ごした方からの電話だった。他にも証言者は現れ、4名にインタビュー、2名と電話で話した。ここでの捕虜の数は125名。

インタビューを受け、60年ぶりに現地を再訪した宮野泰さんが、体験を出版し、私のもとに30冊送ってきた。マスコミへのPRや在日キルギス大使兼への寄贈など、一部を販売分として預かっている。書名は「タムガ村600日 キルギス抑留の記録」です。希望者には、1冊2000円でお分けします。長澤まで連絡をください。売り切れの際は、ごめんなさい。

また、映画「私はシベリアの捕虜だった」の上映会があるのでお知らせします。

日時:11月16日(土)14時から17時30分(開場13時30分)
会場:法政大学58年館5階(856教室)
参加費:500円(元抑留者、遺族、学生は無料)
予定プログラム:
第1部 14:05~15時30分 映画の上映
第2部 15:40~15:50 フィルム発見の経緯と背景の説明/山内隆治(資料映像バンク)
   15:50~16:10 製作者・父シュウ・タグチの思い出/田口 寧
   16:10~16:35 コメント/富田武(成蹊大学教授)
   16:35~17:20 会場質疑・追加コメントなど
共催:法政大学現代日ロ関係研究所、シベリア抑留研究会、シベリア抑留者支援・記録センター
協力:映像資料バンク
備考:先着100名、予約不要、直接会場に13時半過ぎにお越しください。長澤は受け付けにいます。宮野さんの本の購入を希望の方、会場でお渡しします(有料)。

現在、法政大学は鉄格子に囲まれていません。タテカンもバリケードもありません。集会を開く広場もありません。昨年、文学部同窓会の記念大会に招かれて講演しましたが、校舎を見て愕然。私の住む団地よりきれいです。

カイラスへ行きたい 「チベットの白き道」を手に思う

安東浩正
1999年に発行された安東浩正さんの著書「チベットの白き道」

山岳写真家の小林尚礼氏の案内で梅里雪山(カワカブ)の麓の村を巡った旅行に出かけたのは、前回の記述の通りだ。

この旅行で知り合った一人の参加者と「カイラスへ行こう」と帰りの電車の中で意気投合した。

小林氏は、「来年は午年でカイラス巡礼の年、再来年はひつじ年で梅里雪山(カワカブ)巡礼の年。そんな案内のツアーをしたい」というような話をしていた。それが、参加者との電車の中での会話に結びついたのだった。

帰宅して早速、本棚からチベット関連の本を引っ張り出した。最初に読み始めたのは「チベットの白き道」(山と渓谷社)。日本アドベンチャーサイクリストクラブの仲間で、雲南大学に留学してチベットを自転車で巡った体験を持つ安東浩正さんの著書だった。

本文中のカイラスに向き合った一部を紹介します。
「氷河の大きな壁が聳え立つ所まで来たが、ぼくはその上にあるパラダイスを見たいと思い、左に巻いてガレ場を直登する。その上へはさらに高みへと続くルートが現れる。カイラスはどこまでもどこまでもぼくを上へ上へと誘った。それは天涯へと続く道だった。果てしない道だった。そして、ついにはぼくの手の届かない高みへとその道は登っていった。
 ここまでかなと思った。ここから先は神の領域になる。人類がそこへ挑むことも物理的には可能だが、もはや生身では太刀打ちできそうにない。その先へ行くには装備が必要だった。そして、そこへは人間は踏み入れるべきではないとも思われた。」
このときの高度は5450メートルという。

20年間シルクロードのオアシス・ルートを自転車で見聞してきた。しかし、杳としているのは西南シルクロード。わたしは来年60歳だから、もはや20年計画はむずかしい。10年くらいの時間をかけて西南シルクロードを追いかけてみたい。時には歩いて、時にはペダルを踏んで、風景や風や匂い、五感で空間を感じたい。

その第一歩は、喘息の治療。

 

雲南省 小林尚礼氏と行く梅里雪山の旅

梅里雪山1
アイスフォールを見る参加者

2013年10月23日から1月4日、山岳写真家の小林尚礼氏の案内で「小林尚礼と行く梅里雪山の旅 山麓の村にじっくり滞在」と銘打った旅行に参加した。

1991年1月3日に京都大学学士山岳会の主催する日中合同梅里雪山第二次学術登山隊が遭難した。

写真家の小林尚礼氏は、彼らの捜索を今でも続けている。確認が取れていないのは17名中、あと1名だという。

今回の旅は、小林氏の捜索活動の地域や暮らしを知ることで何らかのバックアップしたいとのわたしの呼びかけに、小林氏が応えて参加者を募った。参加者は16名(小林氏を加えて)。

10月27日に明永村から馬に乗って捜索活動の場でもある明永氷河のアイスフォール部分を見に行った。この氷河の上部で主な捜索活動が行われている。下部でも、テントなどが見つかっているのだという。

梅里雪山2

日本から持参した日本酒を慰霊碑に振る舞う小林氏

10月28日には捜索活動の拠点となっている明永村にある遭難した17名の慰霊碑を訪ねた。村から観光地として人気の明永氷河に向かう入口にある。16名で日本から持参した日本酒を慰霊碑にかけて鎮魂を願った。

梅里雪山3
ツヤヤカ峠の途中にある尼寺で休憩する参加者

慰霊碑をお参りした後、馬に乗ってツヤヤカ峠を越えて隣村まで行った。途中の尼寺で昼食としたが、途中で雨が強くなった。多くのメンバーは、歩いて上った。

梅里雪山4
飛来寺から見えた梅里雪山。地元のチベット人は、カワカブと呼び、信仰の対象である聖山。

11月3日、飛来寺からは天気に恵まれれば梅里雪山が見えると事前に聞いていた。今回の旅は、雨や雪の日もあった。しかし、この朝は雲の間から梅里雪山が顔を出した。早朝の暗い夜空に浮かぶ姿は、小林氏も驚くほど見事だった。

梅里雪山5
世界一大きなマニ車を回す人たち

11月3日の午後の早い飛行機でシャングリラから昆明へ移動する予定だった。だが、フライトがキャンセルになり夜10時のフライトとなった。シャングリラに滞在する時間が伸びたので、まずは旧市街に行った。お土産屋さんの並ぶ通りは、かつて馬が通った道とのこと。街を見下ろす丘に上ると、世界で一番大きいと言われているマニ車があった。見知らぬ同士であっても観光客は力を合わせて回していた。

梅里雪山6
訪問した民家の子供たちと遊ぶ参加者

フライトまでの時間、民家を訪問してチベット人の暮らしに触れる工夫をしてもらった。農業と遊牧で生計を立てていると聞いた。子供の遊び相手をした参加者、バスが出発するまで子供たちにまとわりつかれる人気ぶりだった。

わたしは、自転車でシルクロードを見聞する「ツール・ドシルクロード20年計画」に1993年から2012年まで取り組んだ。1994年に蘭州から張掖まで走った。途中にある天祝、古浪という街では、1階に家畜を飼っていて、2階に居住している家並みを見たような気がする。2000年ころに成都から黄龍へ向かう途中でも同じような家を見た。チベット文化圏であると聞いている。ラサからウランバートルまで、チベット仏教の繋がりを確かめたいという古いテーマがよみがえった。

再訪したい。どんな文化の中で、自然の中で小林氏が捜索活動をしているのかよくわかった。案内役の小林さんや参加者の人柄にも恵まれた、いい旅だった。

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