2017-06

5月15日(木)、エクス・プロバンスからサン・ジルまで



5月15日(木) エクス・プロバンスは晴れ
 朝7時の気温は6℃、湿度は68パーセント。

 エクス・プロバンスの学校には、スクールバスがなく、朝と夕方、父兄が自宅から学校まで子供たちを車で送迎するのだという。かなり遠くから通う子供もいるということだろうか。

イタリアでは、子供を一人にしておくと虐待として隣の家の人から警察に通報されてしまうと、昨年、イタリアのガイドを務めてくれた村井さんから聞いた。フランスでも子供の保護に、法的な面からも配慮があるのだろうか。

朝一番にエクス・プロバンスの町を抜けるのだが、子供たちを学校へ送る車で午前8時以降はラッシュアワーとなるとのこと。

 7時40分に出発することにした。また、エクス・プロバンスのほか、通過するサロン・ド・プロバンス、サン・マルタン・ド・クロ、アルルは古い街なので道路が狭く交通量が多い、くれぐれも注意するように百瀬さんから説明があった。

宿泊したB&Bはエクス・プロバンスの町の丘の下にあった。エクス・プロバンスは丘の上だ。朝から向かい風の中、丘の上の古都を目指してペダルを踏んだ。

郊外に出るとエギーユ道路をひたすら西に向かう。向かい風。右に曲がっても左に曲がっても向かい風。地図を見たら、ほぼ直線の道路だった。これは一日中向かい風を覚悟だ。

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昼食は自分たちで買い物をして、サンドイッチなどを自分たちで作って食べることになっている。スーパーマーケットでお買い物。

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猫を探しているのか、スーパーの入り口には猫の写真があった。若くて、しっかりしていそうな猫なのだが。早く飼い主のもとに戻ってほしい。

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道路わきに大きなワインの樽がオブジェとして展示してあった。右側の奥にはワイナリーがある。試飲したいが、本日はサイクリング中だ。それに、今回は参加者の中にお酒を飲む人が少ない。ここで大いに飲んで、バスで移動しようと言っていも無理そう。

後ろ髪を引かれる気分で、向かい風の中を西進した。

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時にはお城で一休み。古いかどうかは不明だが、街道を走っているようだ。

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赤い花が一面に咲く光景に出会った。美しい風景にめぐり合うと、自然とペダルを踏む足を休める。写真を撮る。皆で同じことをして、再び風に向かってペダルを踏んで西へ行く。

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お昼休みの時間となったが、強い向かい風の中。一軒の野菜と果物を扱うお店で買い物をし、裏のベンチで昼食となった。ところが突風がすごい。建物の風下に隠れるようにして、パンにかじりついた。昼食で一番の人気は、百瀬夫人の調理した漬物。白菜の漬物は特に人気だった。

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お店の広場には、こんなクラシックな車があった。わたしよりも生まれが古いと聞いたが、現役だ。わたしも、もう少し頑張らなくては。

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お店に入ったが、扱っている商品は日本と似たり寄ったり。「正体不明だから食べてみたい」という食品は見かけなかった。ワインも売っていたが、試飲できないので買えません。

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卵の売り場の上には、鶏の置物が並んでいた。鶏と卵の色の違いを示しているだけなのだろうか。あらら、容器の色も違いました。

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アルルの町に到着したのは、15時50分頃のことだった。アルルの円形競技場前で一度解散し、1時間ほど個人個人でぶらつくことにした。1世紀末の建造と言われている。フランスで最大の円形競技場。幾度も幾度も闘牛が行われたことだろう。

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わたしは、まずは、円形競技場の周囲を自転車で1周したのちにローヌ川までペダルを踏んで、再び円形競技場に戻って、円形競技場に上がることにした。でも、これは失敗だった。最初に高所に上り、町の様子を把握したうえで繰り出せばよかった。旅人としての未熟さがこんな時に現れる。反省である。

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円形競技場は2層になっている。ローマよりはコンパクト。

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町の中を散策したが、イタリアと同様に窓辺に花を飾っていた。トルコを出て、ブルガリアからだろうかこのような光景を目にするのは。

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「日本人ですよね」と声をかけてくる親子連れがいた。女の子は、4・5才だろうか。娘がこれくらいの時に離婚して、その後会っていない。懐かしい気分で親子の呼びかけに応じた。わたしは、昨年より、自転車に鯉のぼりを吹き流しのようにつけて走っている。これで、日本人には一目で「日本人」と分かる。

こちらは団体旅行。先方は個人旅行だった。子供のいることもあり、鯉のぼりは親しみを持ってもらい、声をかけるチャンスになったかもしれない。もちろん、イタリアの子供たちもフランスの子供たちも、外国人やサイクリストに関心がなくても、鯉のぼりにだけは反応する。ただ残念なことは、説明する語学力のないことだ。

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アルルを出て、西風に向かって10キロほど走った。湿地を干拓したような平らな地形。風をさえぎる丘も木もない。時には水田が時には麦畑が広がっている。西からの強い向かい風は、コンパスのように安定している。ここがサン・ゾル。宿があるはずだ。向かい風kら解放される交差点。ホテルもある。

しかし、スタッフは北へ7キロ先に宿があるという。町のある様子はない。牧草の草原や麦畑が風になびいて海のようにうねっている。疲れ果て、7キロに30分ほど要した。

到着すると牧場だった。今日は農家民宿。わたしたちのほかに、スイスやベルギーから乗馬を楽しむために宿泊しているお客さんもいた。若い女性もいた。4名は母屋、4名は100メートル離れた建物。

そしてわたしを含む4名は、2キロほど離れた倉庫に収容された。同宿の外国人はいない。水田に囲まれた孤島に放り込まれたような光景だった。

周囲には何もないが、夜中に外へ出てみると強風の中に満天の星が輝いていた。泊まるなら、5つ星より満天の星。

備考:ここ数日、仲間の死に直面してドタバタしており、日記を書けませんでした。一件落着で、何とか日常生活に戻ることができました。今回はいくつか考えることがありました。人間は、死んでも過去から逃れられないのか、世間や社会からの束縛から解かれないのか。藤原新也が「人間は犬に喰われるほど自由だ」といったことを書いたのは、『メメント・モリ』だったでしょうか。あれはチベットで鳥葬を見たのちの文章だったのでしょうか。もう一度読んでみたいと思いました。今日から普通の生活です。協力いただいた方々、心配をおかけした方々にお礼およびお詫びいたします。

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