2017-08

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5月16日、サン・ジルからセートへ



5月16日(金) サン・ジルからセートへ

サン・ジルの朝は水田の中。水の影響なのか気温は14℃と昨日より8℃も高い。ただ不思議なことに湿度は44パーセント。

宿泊した農家は、闘牛士の家だった。昨夜、この家の主のおじいさんは、ずっと闘牛のテレビを見ていた。テレビから受ける印象は、フランスのこの地方の闘牛はスペインの闘牛とずいぶんと異なる様子ということ。1頭の牛に対して、次々と闘牛士が出てきてはちょっと頭部に触り、すぐに場外に脱出する。これを繰り返していた。

どうもこの家の息子さんも闘牛士で、テレビに出ていた一人のようだった。スペインが近いとはいえ、フランスで闘牛と出会うとは予想外の出会い。それに、夕食に出てきたビーフのおいしいこと。もちろん、ワインもおいしかった。

さて、本日の話、6時に起きたが、水田の真ん中では散歩の気分にもならない。やることがないので、準備は淡々と進んで、7時50分にスタート。昨日、約100キロ走って「ここでゴール」とぬか喜びの現場まで7キロ戻る。幸い、天気は晴れ、早朝なので風もなく穏やかだ。いや、ちょっと追い風だ。

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約7キロの交差点まで、ぬか喜びの道は、15分ほどで走り終えた。交差点の直前に、学校前のバス停のようなものがあった。学校をイメージさせたのは、巨大な鉛筆を模したオブジェだ。道路を挟んだ向うには、確かに校庭のような空間があった。バスケットボールのコートもあった。

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湿原の中を追い風に乗って西へ西へと進む。9時に運河にかかる橋を渡るが、その前に百瀬さんによる解説があった。この辺りは湿地で農業など考えられない土地だったが、土木技術の進展の中で干拓事業が進んで巨大な耕地が編み出されたようだ。解説の様子は動画でお楽しみください。

そうした土木技術の結果、生まれたのがワイン畑なのか。アイスワインの試飲のお店に遭遇。大きな声では言えませんが、試飲して1本買いました。まだ呑んでいません。飾っています。

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しかし、土木技術の進展による結果誕生したブドウ畑ですが、耕作を放置したような一角も見受けられました。日本と同様に、フランスでも農業人口は減っているのでしょうか。後継者問題などあるのでしょうか。

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10時30分にエグ・モルトのお城脇に到着。晴れた青空に白い巨塔が映えていました。ここで1時間の自由行動。城や塔に上るのも、城の中のお土産屋さんでショッピングも、運河での水泳もご自由。

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城塞都市エグ・モルトのガルディット門、訪れるサイクリストも多かった。

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高いところが大好きなわたしが自由時間に選んだのは、城塞都市の一角にあるコンスタンス塔に至る階段から塔の上へ。

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受付で7ユーロ払うのだが、その後ろにある高さ70センチメートルほどの台の上には、敷物の上に猫が熟睡。5世紀にわたって牢屋として機能していたというが牢屋の主か。撫でたくらいでは動じなかった。でも寝てる姿は愛らしい。

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コンスタンス塔へは、エレベーターでも昇ることができる。塔の上からは、運河を挟んで栄えたエグ・モルトの町の様子が手に取るようにわかる。

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遠足で訪れたのか、子供たちの姿もあった。

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城壁の南西方向には、塩田も広がっていた。

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城の前の運河を行くサイクリスト。

エグ・モルトでの1時間の観光ののち、ここで昼食。午後の走行は運河沿いに地中海に至る道を進んだ。

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海岸に出たとたんに南国の雰囲気に包まれた。

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気温19℃とちょっと寒いのだが、シーズンに早いビーチには、すでに海水浴客の姿があった。しかし、まばらだった。

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埋め立ててできた道を行くが、時々道が消える。担ぎの出番だ。老いも若きも自転車を担いで、柵を乗り越えて、自転車道を目指す。とりあえず、目の前の目標に迫るので精いっぱい。宿泊地のことなど考えられない。「僕の前に道はない。僕の後に道はできる」と高村光太郎の気分だ。

ところで、老いも若きもといったところで、60歳から74歳かな。表現は難しい。

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金網を乗り越えて道路に復帰して振り返ると、門のわきに道路があった。これはなんだ。あのやぶ漕ぎは蜃気楼だったのか。まあまあ、次のトラブルも楽しみだ。

しかし、そんなに楽しいトラブルがそうそうあるものではない。2回の担ぎの後は、

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浮き橋が待っていた。

浮き橋を渡るといえば、思い出すのは2002年にウズベキスタンのブハラからトルクメニスタンのチャルジョーへのサイクリング。トルクメニスタン側の許可の問題で、国境からの出発が遅くなった。アムダリアにかかる橋を渡るとき、時刻は21時を過ぎていた。ライトはない。真っ暗な闇の中、先導車が照らすテールランプの路面からの反射を頼りに、なぞるようにして轍を重ねる。突然汗が噴き出てきた。水の音も聞こえる。アムダリアにかかる浮き橋の水面に近いところ走っているのだな、と想像しながらペダルを踏んだ。

テールランプの反射は、幅30センチほどの鉄板に光り、時々鉄板の継ぎ目を、ドンドンと音を轟かせて先導車が行く。続く自転車も鉄板の継ぎ目では、自転車も段差を乗り越えたり、落ちたりと、水の上だけに、暗いし、段差の上下が読めない。とても緊張した時間だった。もう一度、昼間に渡りたいと思っていたが、こんなところで浮き橋に出会うとは、思いもしなかった。

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迷いながら埋立地を進んで、セートに到着したのは、19時50分。走行距離は112キロに及んでいた。

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今日も白馬の群れを見た。白馬の尻尾もバイオリンの弓に使われているのだろうか。










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