2017-10

本を読んで知る。自転車による日本国内旅行。


「翔べ、銀輪を翼にして 子どもの自立と野生復活を賭けたサバイバル自転車旅行」村山水穂子著、一光社、当時は980円、アマゾンで3500円の1冊だけ(8月19日現在)

1988年発行と古くに発行された本だった。著者は里親になって8年という女性。ふたりの実子がいる。身長150センチ、体重45キロ、45歳でこのサイクリングを試みた。自身が言うには、水泳もマラソンもできない普通の女性なのだという。準備一覧という項目があり、参加する子供たちに読ませた雑誌や書籍が8冊紹介されている。「サイクルスポーツ」もあった。「サイクル野郎中央突破」もあった。

ルートは、北海道の釧路から東北、中部、北陸、そして東京。2590キロを走ったのは19名中、9名だ。でも、17歳もいれば10歳もいる子供の集団が、雨の日も風の日も走った。偉いもんだ。その後西日本編も走っている。子ども同士もお互いがよくわかるようになるだろうし、日本のこともよくわかるようになるかもしれない。それに、子どもと一緒というのは魅力的だ。どんな風に育つか、楽しみだから。未来があり、時間と可能性が秘められているように思えるから。この子供たちはどんな大人になったのだろうか。著者にも子供たちにも会いたいものだ。

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「女チャリダーふれあい日本一周ひとり旅」くぼた まきこ著、イカロス出版、アマゾンで986円より(8月19日現在)

大学生の夏休みに、兵庫県から沖縄まで初めて自転車旅行を試みた著者。大学を卒業すると老人保健施設に就職したが、25歳の時に大学時代の友人を亡くしてしまった。突然のことだったが、これをきかっけに生と死を考える。結果、一度きりの人生と考えて好きなことをして生きる道を選ぶことにする。職場を辞めて日本一周自転車旅行に出発した。28歳の時だった。日本一周自転車の旅に、2007年から2009年までの2年間を費やしている。日本地図とルート、自転車、装備や道具、テントなどを巻頭にカラーページで紹介しているので、初めての人にもわかりやすい。日本での人との出会いも多いようだが、富士山山頂で53日もアルバイトをするなど、日本を知る旅となっている。この点でも羨ましい旅に思えた。

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「チャリンコ族はいそがない」熊沢正子著、山と渓谷社、発行時1000円、アマゾンでは52円より

1988年の発行。1985年からの2年間で日本を一周した女性の記録。コミカルに書いているが、現地で現実と出会うことで沖縄の基地問題などには利害抜きで考えさせられている。また、自転車旅行を始めるのはいいけれど、旅が長くなるとどんなきっかけでピリオドを打つか、悩むとは多くの友人の声。著者は、同じような悩みを抱えていたようだ。それにしても、私が持っているのは6刷り、よく売れたもんだ。著書も後押ししたのだろうが、自転車旅行は人気だったようだ。

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「チャリンコ族はやめられない」熊沢正子著、山海堂、1993年の発行当時1300円。アマゾンでは1円から(8月19日現在)

どっしりとしたイラストになって再登場。1冊目と違い、連続した旅の記録ではない。また、日本の話が中心だが、日本だけでなく韓国を走った紀行文もある。旅先から友人の結婚式に出席するために50キロ走ったりし書いてもいるが、このツーリングは旅と言えるのだろうか。少々疑問符のつく紀行もあるように思った。だが、人のことはまあよしとしましょう。それにしても、雑誌にラジオにと売れっ子で大忙しのサイクリストの風なのだ。今も大忙しのサイクリストでしょう。この頃は、自転車関係の雑誌を開けば、自転車旅行の記事があったものだ。懐かしくもある。

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「チャリンコ族は丘を越える」熊沢正子著、山と渓谷社、1996年発行、1300円。アマゾンで350円より(8月19日現在)

第3冊目。自転車仲間と一緒に日本を出て、台湾、イギリスなどのヨーロッパを14ヶ月の自転車旅行。印象としては、イギリスを走るには雨が多そう。ヨーロッパ全体が天候に恵まれる機会が少なかったように思えた。国境を越えるたびに二人のサイクリストは、通貨に頭を悩ませていた風。だが、今ではユーロがあり、国境を越えても通貨は同じ。国境を越える際に入出国の手続きもいらない。便利になったが、さみしい感じもする。旅を通して、ユーロ以前の国境と通貨の違いを楽しめる1冊。

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