2017-10

抑留者を巡る旅は、シルクロード・サイクリングから生まれた

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団地の庭にある桑の木

わたしが住んでいるのは団地。その庭には、桑の木が2本植えてある。一つの植木鉢から生えているので、根がつながっているように見える。
2004年にイランを仲間と一緒にサイクリングした。街路樹は桑の木で、靴を脱いで桑の木の上の方に向けて投げている子供がいた。2人いて兄弟のようだった。靴が落ちると、続いて白い実も落ちてきた。二人は拾って競うように食べていた。二人のまねをして、白い実を拾って口に放り込んだ。。甘い。それが桑の実だった。

日本では、黒というか紫というか、そんな色をした桑の実を食べていた。子供のころの話だが。
だが、イランでは子供たちが拾って食べている桑の実もバザールで売っている乾燥した桑の実も白い色だった。バザールで買った桑の実を、サイクリングの時、休憩の際に食べていた。いろは坂のような坂道の途中にあるチャイ花で紅茶を飲みながらのお茶請けも白い桑の実だった。

その桑の実を自分へのお土産にして持ち帰り、その中の1個だけベランダの鉢に植えた。春になると芽を出した。数年して、大きくなったので団地の庭に植えたのだった。海外をサイクリングに出ているときに、水をやることができない。だから、植木鉢の底をのこぎりで切ってある。大地に根を下ろしているのだ。毎年5月の連休を過ぎたころに花が咲き、8月の中頃を過ぎると白い実をつける。

今日、2本の桑の木を見たら、1本は枝が下がっている。枝垂桜ではなく、枝垂れ桑だったのだ。ウズベキスタンの首都のタシケントでは、街路樹として桑の木を植えているところがある。しかも、枝垂れ桑なのだ。団地の桑の木も、春には挿し木で増やして、あちこちに植えてみようか。いたずら好きは、60歳を過ぎても枯れることはない。

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近所の家の庭に実っていたザクロ

また、買い物の帰りに近所の一戸建ての家の庭で、大きく口をあけたザクロを見かけた。ザクロの原産地はイラン、ザクロス山脈という山並みがあり、大小はもちろん、黒いザクロなどもあるという。基本的に、原産地に近くなれば、仲間の種類も多くなる。でも、海外でこんなにぱっくりと口をあけたザクロを見たことはない。日本の湿気の多い気候が、あるいは土中の水分がこんな形を作ったのだろうか。

img110_R.jpg
注文した本が届いた

趣味というのか仕事というのか、好きでシベリア抑留者のことを調べている。ただし、わたしが調べているのは中央アジアにある小さな国、キルギス共和国に抑留された日本人のことだ。元兵隊もいれば民間人もいる。ソビエトによる処分を嫌って、戦時中の身分を偽ったり、偽名を使っていた人もいたようだ。それらも含めて調べている。厚生労働省は、収容所の記録がないので、キルギスの収容所で日本人が無くなった事例はないという。つまり、日本政府の資料では、キルギスに日本人の抑留者はいなかったことになっていた。

だが、2007年にわたしの電話に「あなたが探しているキルギスに抑留されていた元日本兵です」という連絡が入った。この方を通じて、キルギスのタムガ村にあった収容所にいた125名の日本人、その中の100名の名簿が手に入った。しかも、125名全員が帰国していることもわかった。その後、4名にインタビューし、2名と電話で話した。電話をしたけれど外出中の方も3名いた。だが、それから8年。今では、電話で話ができるのは、2名になってしまった。

1993年に中国の西安を自転車で出発し、毎年少しづつ西へ進み、2012年にローマに到着した。「ツール・ド・シルクロード20年計画」と銘打って、仕事も遊びも自分の生き方だ、というメッセージを込めて仲間と一緒にサイクリングを楽しんでいた。その途中、立ち寄ったキルギスで抑留者を見つけたのだった。遊びも、社会的な結果が出てくるとのめりこむ性質で、すっかり染まっている。

最近、父親がカザフスタンのアルマトイに抑留されていたという方と知り合った。国際的に有名な評論家・淡徳三郎氏のお嬢さんだった。淡氏の周辺で抑留時の手記を残している方を探していた。抑留時の体験記はないものか。その本が今日届いた。

「大戦争の表と裏」と題した書籍で、元民社党の代議士で和田耕作氏の著書だ。さっと目を通したところ、驚いたことにアルマトイからカラカンダに移送された体験を持っていた。カラカンダは、炭鉱の町で多くの抑留者が命を落としている。

淡氏と和田氏が、アルマトイでどんな抑留生活を過ごしていたのか、抑留者同士がどのように助け合っていたのか、ロシア兵とはどんなやり取りがあったのか。生活の面や工夫を知りたいものだ。

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