2017-10

中国の砂漠の真ん中で脳梗塞で倒れた事例 長澤法隆の場合


武威にある遺跡から発掘された青銅の像を題材としたモニュメント

8月28日に、くも膜下出血で倒れたことのある太田篤胤さんを定例会の講師に招いたところ、何件かの電話があった。関心が高いようなので、わたし自身の事例を紹介したい。

著者の長澤法隆は、2014年、敦煌の東約200㎞のところにある小さな村で脳梗塞を患った。日本を出た時から、ペダルを踏んでいても息切れがするなど、体調がすぐれなかった。だが、日常生活には支障はなかった。

中国の甘粛省にある天祝に到着すると、自転車を組み立てた。ここは標高が2200mほどだ。ホテルの駐車場で自転車を組み立てている時に、同率の人が、ホテルの6階にある部屋まで階段を駆け上ったのちに息苦しいと訴えた。おそらく高山病だ。

夕食の時、あまり食欲がなかった。だが、ビールだけは飲んだ。街に買い物に行って部屋に戻ると、同室の人は既にベッドに入っていた。寒かったので、電気をつけないで布団を探したが見つからず。寒いまま横になったが、結局、寒くて眠れなかった

朝、同室の人は布団が見つからないので、衣類を全部身に着けて寝たという。寒いのは気のせいではなかったようだ。

朝食後、サイクリング1日目。わたしは、息切れがして、スピードが出ない。他の人に迷惑をかけてもいけないので、伴走のバスに乗ることにした。

お昼頃、万里の長城が左手にみえるところに来た。川の手前だ。ここではみんなと一緒に万里の長城に上った。1時間半ほど歩いて上ったのだった。

その後ビールは飲めるが、食欲のない日が続いた。

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河西回廊は、高速道路になっていたが、トラクターなどの農業用の車の走る一般道を走った。私はずっとバスで移動して、食堂や木陰を探して休憩のタイミングを見計らった。

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時には緑色の畑もあったが、道路わきでは木陰は少なかった。
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風力発電の風車がたくさん並んでいたので、風の強い地域だと見た目でもわかった。だいたい、砂漠は午後2時になると風が強くなる。それまでにオアシスに入り走行を終えるのが、基本だと思っている。

ある村に到着した時、何軒もないお店に入ってビールを飲んで休憩した。ビールを買って、部屋でもみんなで飲んでいた。部屋は4人部屋に入った。他には二人部屋、一人部屋2つだった。必然的に、4人部屋に人が集まった。何処へも行くところのない村なので、部屋でビールを飲むでいたのだった。部屋は3階で、トイレは一つ、シャワーはない。トイレはドアが閉まらなかったと記憶している。

夜中にトイレへ行こうと思って起きた。だが、足が動かない。手は大丈夫。話すこともできる。電気をつけて、壁伝いに足を引きづってトイレへ行った。トイレはタイルの床で滑りやすい。足が動かないんので、倒れたら起きられないと思った。

何とか部屋に戻ることができた。足が動かないのは、一時的なものかも知れないと思い、再びベッドに入った。

朝、やはり足が動かない。朝食を近くの食堂で食べることにしたが、足が動かないし食欲もないので、ベッドで待つことにした。吐き気がするようになった。

9時頃、サイクリングの出発の時間だが、病院で調べた方がいので、約100キロほど車で運んでもらい、安西の病院まで送ってもらうことにした。すぐに入院となった。

他のメンバーはサイクリングを続けて、2日後に安西に到着し、2名が病院に来てくれた。

病院では、食塩水を点滴しベッドでずっと寝ている。何もすることはない。レントゲンと心電図、心エコーの検査を受けたのは入院の時だった。

この病院では、外国人の入院は1日10万円だという。幸にも、海外旅行傷害保険に加入していたので、病院の費用を心配する必要はなかった。。

よく朝には、敦煌の病院へ車で送ってもらった。診察を終えてからホテルで1晩過ごしたが、再び入院することになった。ベッドに寝ているだけ、歩けないのでトイレに足を引きづっていくような状態だった。

わたしは退院できるし、みんなと一緒に帰ることができると思っていた。だが、保険会社の判断なのか、入院したままでみんなと一緒に帰国できなかった。みんなとは別に、遅れて帰国することになった。

中国の病院では、食事が出なかった。付き添いとして日本語ガイドを雇うのだが、付き添いの人が食事を買ってきてくれる。水も買ってきてもらった。病院では動いてはいけないというので、トイレもベッドの上だった。リハビリは一切行われなかった。

3日ほどして、入院を続けるか、帰国するか。ただし、日本人の医師や看護師を派遣できないので、香港から医師を呼んで一緒に帰国させる。3日ほど待ては、日本人の医師を派遣できるとのことだった。だが、脳梗塞と分かったが、リハビリが始まらないのでは、回復が心配だ。すぐに退院して、日本の病院に入院することにした。

日本では、1週間ほど入院して、障害が残っているかどうかを作業療法士が調べていた。また、2日後にはリハビリが始まった。

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反省

①同室の人を起こしてもいいので、寒さ対策をしてから休む。
②アルコールを飲んだら水分を補給する。
③食欲のない時は動かないで、砂漠の場合は水分補給をする。
④体調がすぐれなかったら病院へ行く。

2015年に心不全で冠動脈にステントを入れている。だが、海外サイクリングも国内のサイクリングも楽しんでいる。国内では人のいないところで一人でサイクリングをしないようにしている。

参考のためにメモをしておきます。

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