2017-08

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キルギスのバザルコルゴンとシベリア抑留


バザルコルゴンの民家で宿泊した。

8月17日は、バザルコルゴンという街の郊外で宿泊した。民宿だ。キルギスには、一般家庭に宿泊客を泊める民泊の制度が充実している。一般家庭の子供たちが使っている部屋を一時的に宿泊客に貸す制度で、地域の暮らしがよくわかり、わたしは気にいっている。

ホテルを経営する大資本ではなく、末端の人に現金が直接渡る。働いた人に現金が直接渡る制度は、とてもいいことだと思う。

キルギスにはCBTという組織があり、民泊する家庭がネットワークで結ばれている。一家に一人は英語を話す家族がいたり、何か決まりがあるのだと思うが、詳しくはわからない。

それにしても、子どもたちは客を客とも思わないで、珍しがって寄ってくる来る。友達と一緒に遊びについて行って、突然、子供に「馬に乗れ」と命令されて困ることもある。彼らにとっては、自転車で遠くへ行こうという程度の仲間意識での呼び掛けなのだろう。親切のつもりだと思う。だが、‥‥。

部屋は男性5人が同じ部屋、女性2人が同じ部屋。トイレは共同の水洗、風呂はサウナで男性の後に女性が利用した。男性はカラスの行水という風で短い人が多いからだ。ベッドではなく、日本と同じように布団を敷いて休んだ。外で寝た人にはカヤが準備された。料理は民族料理で好評だった。

IMG_1186_R.jpg
家の庭には、大きなブドウの木が枝を伸ばしていた。上からブドウの房が下がっていた。

だが、わたしたちが到着する1週間ほど前まで、雨の日が多かったのだという。その為に、ブドウは不作らしい。出されたブドウはおいしかった。キルギス全体が雨の多い年で、ブドウは不作の年だったとのことだ。

IMG_1179_R.jpg
写真の右の男性が民宿のご主人。

夕食の前に、「この近くに捕虜になった日本兵が働いていたという地域はあるか」と聞いてみた。

「3キロほど離れたところにある橋は日本人が作った。この町はウズベキスタンとの国境に近い。ウズベキスタンのチェアマという町に収容所があり、そこから日本兵は通っていた」

「数年前に、チェアマで亡くなった日本人の家族が墓参りに来た」

とのことだった。橋の名前は知らないらしい。ご主人はキルギス族で72歳。奥さんはウズベク族で60歳くらいだったように思う。名前は聞いていない。後で日本語ガイドのタラスさんに聞いたところ、この町の近くに電球工場があり、今でもキルギスでは名の知れた大きな工場らしい。

img714_R.jpg
チェアマにある収容所に抑留された元日本兵たちは、「チェアマ会」という組織を作っている。その会の会報3号を抑留された体験を持つ加藤金太郎さんにもらっていた。帰国後に会報を読んだけれども、橋に関する記述を見つけることはできなかった。

加藤金太郎さんに手紙を書いて確認しよう。加藤さんは86歳だと思うから急ごう。この町には、ほかにも日本人のことを知っている人がいると思うのだが、調べる時間がなかった。

三井勝雄さんの著書「天山の小さな国 キルギス」で、電球工場にも日本人が働いていた可能性がある、とあったのを思い出した。

次回、この町を訪れた時に、日本人が作ったという橋まで案内してほしいと、ご主人に頼んだ。

IMG_1202_R.jpg
8月18日、バザルコルゴンの民宿を出て、ジャララバードに向かう。途中で見かけた銀行の看板。この地域では、ルーブルをソムに換えるけれど、ドルやユーロは扱っていないらしい。

外国人はあまり訪れないようだ。だが、ルーブルの表示があるところを見ると、この辺りからロシアへ出稼ぎに行き、お金を送金している人がいるのかもしれない。この次に聞いてみたい。

それにしても、ウズベキスタンとの国境が近く、地域の人は国境を挟んで自由に出入りできると聞いている。しかし、ウズベクソムの表記がなかった。流通しているから両替の必要がないのか。この街で買い物をしていないのでわからなかった。この点も次回の課題だ。

IMG_1209_R.jpg
町から幹線道路に出る手前で、線路を越えた。線路の先はウズベキスタンだ。

この線路を敷いたのも元日本兵だったのだろうか。

シベリア抑留と聞くと、生きるか死ぬかの境界は寒さとの戦いにあったように感じている。だが、この地域で夏に働くのは暑さとの戦いだ。シベリア抑留と一口に言っても、様々な条件下だったことを身をもって感じた。



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