2017-08

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キルギスの大学へ日本語の本を寄贈


キルギス共和国の南部にある国立オシュ大学で日本語を教えているアイグル教授

今年の8月にキルギスへサイクリングに行った時、国立オシュ大学で日本語を教えているアイグル先生に会った。初対面だった。

約70年前に元日本兵が捕虜になり、ソ連各地に送られている。一般的にはシベリア抑留といわれている。その一部は、中央アジアにも送られていた。厚生労働省は、「キルギスには収容所の記録がない」と言っていた。だから、キルギスに抑留された日本人はいなかったのだと言っていたのだった。だが、125名の日本人が抑留されていた収容所のあることが分かった。収容された体験を持つ日本人も見つけた。

大月市立経済短期大学で教えていた三井勝雄氏は、定年退職後の1994年から9年間、国立ビシケク人文大学で日本語を教えていた。ボランティアだった。この時に、日本語を学ぶ学生の間に「親が子どもの頃に『日本人が働いていたところを見たことがある』と言っていた」「親戚の人が『若い時に日本人と一緒に働いたことがある』という話を聞いたことがある」と教えてくれるケースが多かった。

そこで三井氏は、夏休みなどの休暇を利用して、出身地に帰省する学生と一緒にキルギス国内の各地へ出掛けて、取材を試みた。その調査の結果を「天山の小さな国 キルギス」(東洋書店)にまとめて出版した。キルギス人の間に伝わっていた言い伝えをしっかり調査をして、言い伝えの源を追いかけて整理し、文章にまとめて公にしたのは、初めてのケースであった。

この三井氏の調査に、国立オシュ大学で歴史を教えていた教授がキルギス南部における三井氏の調査に協力していた。この教授と三井氏の間に入り日本語通訳をしてくれたのが、国立オシュ大学のアイグル先生だった。

アイグル先生の名前や連絡先は、在キルギス日本大使館の職員に調べてもらった。そして、8月にキルギスへサイクリングに行った時に、首都のビシケクでアイグル先生と会った。だが、アイグル先生は「三井先生は覚えています。オシュ大学で講演をして行きました。でも、その時私は学生で講演を聞く側だったんです」とのこと。

006_R.jpg

実は、オシュ大学の先生に調査の時に通訳をお願いしたが、本を送っていないという三井先生。オシュ大学は日本を教えているけれど、日本語の本がないと聞いていた。そこで、三井先生の「天山の小さな国キルギス」とキルギスに抑留された宮野泰さんの体験記「タムガ村600日」を大学の図書館に寄贈しようと思って持参していた。実は、この2冊の本はすでに絶版で、Amazonや日本の古書店と行ったサイトで探しても手に入らない状態だった。

たまたま手元に数冊あった。わたしが亡くなったらゴミになるだけ。だがオシュ大学に寄贈したら相互理解に役立つ、本が生きると考えていた。アイグル先生を通してオシュ大学に本を寄贈した。

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だが、オシュ大学の図書館にある日本語の本はこの2冊だけ。「もっと日本語の本があれば、日本からの観光客にもオシュを楽しんでもらえると思うんです」と話すアイグル先生。

「今度オシュへ行くときに、日本語の本を持ってきます」と約束した。だが、本のあてはない。アイグル先生によれば、日本語教育の本、絵本、コミックなどの初心者でも読める子供向けの本をを希望だという。

来年も抑留者の調査にキルギスのオシュへ行きたいと思っている。オシュ大学へ立ち寄って、日本語の本を寄贈してきたいとお思っている。一緒に行きたい人は連絡をください。1週間ほどの予定です。

以下は、オシュ大学に寄贈しようと思っている本の一部。終活、荷物を減らす意味もあります。ライターという職業柄、本は多い。とはいえ、大学の学生に利用される本を選ぶように心がけています。下記の本は、仕事で使ったものではありません。また、関心のある人のために購入できるようにします。

img742_R.jpg
「はだしのゲン」

img720_R.jpg
「凍りの掌」

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「シベリア抑留って?」




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