2017-06

防人の道を歩く

市川国分寺跡
写真は、千葉県市川市にある国府跡

「防人の道」と称して茨城県の鹿島神宮から福岡県の太宰府まで、10名ほどで歩いたことがある。毎月一回、土日の1泊2日を利用して歩く旅を、1年半続けた。もっとも大阪の難波宮から博多までは、防人は船で移動したようなので、わたしたちは新幹線で移動した。

駅伝制というが、駅路と伝路は異なる。中央から地方への指示を伝える手紙を早馬で届けるのが駅路。実際に役人が任地へ移動する際に利用したのが伝路のようだ。駅路は、地形を無視して直線的に配置している。

国府跡や国分寺跡、発掘された古代道路を結んでルートを決めた。

静岡県のある地域では、お寺に立ち寄り住職に「古い道路に関する言い伝えがありますか」と聞いてみた。北側にある山の上を指差し「おじいさんがみかん畑の間を通っていた、と話しているのを聞いたことがある」との返事だった。

私たちが歩いていたのは、江戸時代の道路だということも教えてもらった。となると、山の方を通っていた古い道路、海辺を通る現代の道路、そして二つの間を通る江戸時代の道路。時代の変化とともに道路は、海と山の間で階段状に3段になる。

地震による津波を被害を避けるために、古い時代の道路は山の上を通っていたのだろうと思われる。地震災害が風化するとともに集落も道路も海辺に下りてくる。そんなことを繰り返していた証が、海辺と山の間に残された道路の痕跡と考えられる。

現代の東海道、鉄道は、海辺を通っている。歴史から学ぶ知恵は、便利さの前では機能しないのだろうか。
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