2017-07

天水会。戦後、中国の鉄道工事に従事した日本人との出逢い

天水会
天水の桜花園にある記念碑

12月27日、友人の引越し祝いの席で、思いがけない出会いがあった。

お正月のようなにぎやかな昼食の後、「ツール・ドシルクロード20年計画」で見聞した中国の西安からウズベキスタンのサマルカンドまでのスライドショーを行った。以前、雲南懇話会向けに作っていたので、そのまま見てもらった。

この時に、キルギスで2年間捕虜として過ごした125名の日本人、ウズベキスタンに住む朝鮮族として育てられジャズドラマーとして活躍した日本人、つまり戦争に翻弄された庶民のことを話した。もうひとつ、中国の天水で1950年から2年間鉄道工事に従事した日本人技術者集団のことを話した。すると、30歳ほどの男性が反応した。

どうしてこんなに若い人が、天水会のことを知っているのか。

中国は、戦後の復興のために鉄道の整備も重視していた。目をつけたのは、満鉄の技術者だった。

中国の要請に応じた鉄道技術者とその家族約800名が、天水(西安の西約400キロ。杜甫がここで多くの漢詩を読んだ)に移住し、天水と蘭州を結ぶ鉄道の施設工事に従事した。

子どもたちは、鉄路子弟学校で中国人の子供たちと一緒に学んでいた。

「ツール・ドシルクロード20年計画」の一回目、1993年に西安をスタートし天水で1日休養、そして蘭州へ向かった。17名が参加したが、55歳の女性が天水での休養日をとても楽しみにしていた。中国語の会話もできた。彼女は幼いころ、鉄路子弟学校で中国人と一緒に学んでいたのだ。

2年間を天水で過ごした鉄道技術者と家族は、帰国後、天水会という集まりで交流していた。天水での様子を振り返って、冊子にまとめてもいた。この冊子を読みたいと思い、満鉄会に電話をしたら、引っ越しの際に紛失したとのことだった。1993年に「ツール・ドシルクロード20年計画」に参加した女性は、5年ほど前に亡くなっていた。天水会も3年ほど前に解散した。

何とかして天水での日本人の様子を知りたいと思っていたのだった。

12月27日に友人のお宅で出会った男性は、祖父母が天水会に入っていたのだという。しかし、天水会がどういうグループかよく知らないようだった。

持参していたパソコンに、今年西安をスタートした「ツール・ドシルクロード10年計画」第1回遠征で撮った写真があり、天水会の記念碑の写真もあった。男性にデータで渡した。
「お正月に会うので、祖母にいお土産ができました」と喜んでもらえた。

来年は、天水会の方たちに会って、歴史の一面に光を当てたいと願っている。
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